こんにちは。(約)1週間ぶりです!
大した理由もなく、黙って休んでしまいました。申し訳ない……(焼き土下座)
今日から数回にわたって、ジョセフ(向かって右の茶髪)を中心にマイシムの過去話をやっていきます。
よろしければお付き合いください。
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春。
「(……結局、進学を選んだけど、高校なんて馴染めるかな。)」
「(人付き合いは苦手だし、変わり者の僕自身を他人に知られるのも嫌だな。あんまり目立たないようにしなくちゃ……。)」
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入学式から数日後。
学校には慣れてきたけど、未だに友達はいない。というよりも作っていない。ただ幸いなことに、学校の活動は1人でも何とかやっていけた。
学校に楽しみもできた。運動だ。部活には入らなかったから制限は多いけれど、1人は気楽だ。
団体競技なら体育でやるし、僕にはこっちの方が合っている。
物足りないのは確かだけど、人に振り回されるのは嫌だった。
……ところが。
「ねぇ、今のすごいね!どうやってやるの?」
「君は……あっ、クラスメイトの……?」
「そうそう、北野ひすい!よろしく!バスケしよ!」
「(いや押し、強っ……。)」
頑張って一匹狼を貫いていたのに……1人のシムにあっさり懐に入られた。
でも、彼があまりにも強引に近づいて来たものだから、思っていたほど緊張はしない。
それどころか、ちょっと楽しかった。
「いくよージョセフ。ヘーイ!」
ひすいといると、普通の高校生になれた気がして楽しかった。
でも、そういう時間が増えたからこそ、僕は余計に"普通"である事を意識してしまうようになった。
「昨日さー、あたしあなたの家に靴下忘れていったっぽいんだけど。」
「マジか。取りに来る?」
「行くー!今日も一緒に帰れるね❤︎」
「(……。)」
「(皆、それぞれどこかで好きな人を見つけて、恋をしている……。)」
「(……僕だけなのかな。)」
「(僕だけが……。)」
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(別の日)
「わわっ!」
「(やば、足滑って……!)」
「(転──……!!)」
「大丈夫?」
「!?ジョセフ君……ありがと?」
「危なかったね。」
「そのヒール、似合ってるよ。でも新しい靴って慣れないから気を付けて。」
「(……マジ?確かにこれ、今日初めて学校に履いて来たけど……気付いたの?)」
「(なんか、すご……。)」
今回もお付き合いくださり、ありがとうございました。続きます。
HSY出てから……ずっとやりたかったんです……この話を……。
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