〜前回のあらすじ〜
一切の恋愛的感情を"気持ち悪い"と感じてしまう主人公ジョセフ。そのことを知らない友人ひすいの些細な一言に憤慨し、ひすいが同姓を好いていることを詰ってしまう。
僕がひすいに怒鳴った次の日、彼は登校してこなかった。
あれからずっと脳裏に、彼の震えた声がこびりついて消えない。
自分の器の小さいことは理解していたけど、保身の為に友達に向かって喚き散らすなんて……。
いつもとは違って、今日は1人でいると自己嫌悪で消えたくなった。
*****
「あ、あのっ!ひすい、のお兄さん……!」
「お?君は前に家に来てた……。」
「ジョセフです。あの、今いいですか……。」
「ああ、金は貸さない主義なんだ。」
「いや違っ……今日、ひすいはお休みしてますよね、家に行ってもいいですか?」
「?」
「あの、僕、ひすいにひどいことを言ってしまって……」
「……謝りたいんです。」
ジョセフ「本当に、用が済んだらすぐ帰りますから……。」
「ごめんね、しばらくひすいとは会わないで欲しい。家にも来たらだめ。」
「……!」
「断られちゃったな……。」
でも、もしかしたらひすいは僕の想像以上にショックを受けているのかもしれない。
お兄さんが僕を拒絶したのも、きっと理由あってのことだ。
何よりも……ほっとしてしまった。
だって僕は、他人を傷付けても尚、感じ方を変えられないのだから。
「上辺だけの謝罪なら、しないほうがマシなのかもしれない……いやいや、最低だな、僕。」
「─ジョセっちゃん。」
「!?」
「……なんちゃって。」
今回もお付き合いくださり、ありがとうございました。続きます!
最初の方でジョセフが食べていたのはペパロニ・ピザロールです。
ちくしょー!美味そうですね!
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