こんにちは。
今日は婚活です。いい加減にしねぇと忘れちまう。
迷走中の婚活ですが、ちょっと動きがありました。よろしければお付き合いください。
早朝。
ほたるは屋上で朝ごはんにしていました。寒いだろうし階段の上り下りで仕事に遅刻したしでいい事何にもなかったんですけどね。天才の考えていることは分からんです。
ほたるが仕事に行き、次女べにと三女はるかもそれぞれ学校に行きました。
人数が３人も減った北野家は穏やかです。悪く言えば暇です。そのためフィッシュは毎日ペット用のグルメ料理を食べています。
「これは ぼくの ですからね！」
取られまいとささやかに威嚇するフィッシュ、最高に可愛いです。
事件です。
今日はうまく行くかもしれないと思って、仕事終わりにガンターをデートに誘おうと思ったら携帯からも人間関係欄からも"デートに誘う"項目が消えていました。
他の選択肢は残っているので、同じ区画にいるわけでもない……。
やっぱバグやったんか？お？(嬉)
仕方ないので"一緒に出かける"から灯篭祭りに連れ出しました。
あっガンター誘惑的だ！チャンス！
「ガンターさん、こんn……。」
「ああほたる、今日も可愛いね。」
「！？」
「ﾎﾞｱ……！？……？」
「ごめん。その顔はあんまり可愛くないね。」
「ｱｵ……。」
初めて外見を褒められました。
初めてです。いや分かってます、あんまり仲良くないんですけど、だから再三諦めるか悩んでたんですけど、やめました。
もう多少スキンシップとか控えめでいいから彼を狙います。俺んとこ来てくれ、ガンター……！
「(ヤバイわ……予想外の事に大慌てしちゃって、みっともない……冷静にならなきゃ……。)」
そうそう、冷静に……両サイドめっちゃ気になるけれども……。
！？
一緒にお祭りに参加している最中でデートのお誘いです。い、行くよ。行きますよ。たい焼きを食べてる途中だけれども。行きますよそりゃ。
ほら来た。槍が降ろうと来るんですから。すごいでしょ。ね。
まだ誘惑的みたいです。いけるぞこれは。
席に案内されました。
やっぱりOasis Springsはいい写真が撮れるなぁ……私みたいな低画質プレイヤーにも優しい設計です。
「どうですガンターさん。今日注文したのはエビですけど、ガンターさんが真に好きなのはエビでなく私ですね？違いますか？」(口説き文句)
「本当に何言ってんのか分からないけど、君らしくて安心するよ。」
格好いいー！！やられちゃう！！
誘惑的なガンター、強いです。強すぎます。いつもは凛とした()佇まいのほたるもご覧の通り溶け溶けです。というか投げキッスばかりなんですけどこれはどうしてですか？もっと他のこともすればいいのに。セクハラじゃありません。
ほたるからもお返し。
「私はエビよりも、旨味がありますよ……。」
エビ来ねぇじゃん。
絶妙なタイミングでいい不具合が来ましたね。しばらく待ちましたが、海老のトルテッリーニが運ばれることはありませんでした。ほたるのせいです。
＊＊＊＊＊
「(今日ここへ来て、分かった事がある。)」
「ほたる見て、ここ噴水になってる。」
「(私はガンターさんが好きだ。いくら振り回されても、恥をかかされても、この気持ちが消えない。どんな事があろうと、彼なら構わないと思ってしまう。)」
「(この人が欲しい。何としてでも、手に入れたい……。)」
「いや顔、怖……僕じゃなくて噴水。噴水見て？」
「ほたる？聞いてる？」
「ガンターさん……。」
ﾌﾞﾁｭｰｯ!!!!!(擬音)
「(ヤベェ！ポエミーな事考えてたらつい手……いや口が！怒られるぞ！)」
「……ほたる、」
「な、なんてねガンターさん！なんてね！あー面白いですねぇ！ここは払っといたんで帰りますね！ごゆっくり！ﾝﾏｧ」
「ええ？ちょっと……。」
という訳で、今回はここまでです。
実際にこの後逃げるように帰ってきましたが、もっと一緒にいてみればよかったとも思いました。
さてこれで引くに引けない状況になった訳ですが、この後二人はどうなっていくのでしょうか。またよろしければ読んでやってください。お付き合いくださりありがとうございました。
ここのシェフめちゃくちゃ美人なんですよ。
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