(⚠️:シムが死に、血が大変出ます!申し訳ないです。)
東堂禅の父親が画策していたのは、"あの人"等オプティミスト家を叩きのめすことだった。
病床に伏せるもくれんの母は東堂禅の父親に対し、妾として扱われたのにも関わらず、感謝と愛情を抱いていた。
(時は少し遡って……。)
「ああああ.......やっぱり思った通りだよ!!」
「君の自然治癒力はもはや化け物だ.......!!!」
「素晴らしい.......どうか僕の子を産んでくれ!僕の研究で君以上の傑作にすると誓う!」
「なぁ......東 牡丹さん?」
私は他のシムと少し違う。軽い外傷なら、半日で回復する特性があった。
だから、色々なシムに売買されて、彼のお屋敷に辿り着いた。
彼との生活は、私から徹底的に希望を失わせた。
それから彼の双子を産み、彼は衰弱した私をあっさり売った。
それも、悪名高き東堂の家に。
何故そこまで酷い事ができたのか、理解はできない。けど、今は彼の愚行に感謝している。彼のおかげで私はこの人と、一瞬でも家庭を築けたのだから。
*****
「いっちに、いっちに。」
「上手ねちとせ〜。あなたは足の速い子になるわ。」
「見てくれシェリー、ちとせちゃんすごく可愛い。」
「ええ、お父様……。」
「それでも、殺されるのですよね?」
「私達のお家、家族、全て。」
「お母様が大切にされていた、あの子たち全員。」
「……大丈夫だよ、君と蘭子は火事程度では死なない。そうなるように育てたからね。」
「僕は、傑作である君たちの成長を側で見られて幸せだった。僕を含めて他の命はもはや、どうでも良い事だよ。」
「(私の幸せが、失われる……。)」
「(誰にも守られないまま、消えてしまう……。)」
「(私の幸せを、守るために。)」
今回もお付き合いくださり、ありがとうございました。
本当に血まみれで申し訳ありません……。
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