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2023年1月11日水曜日

3:答え合わせ

event_note1月 11, 2023 forumNo comments

 



~前回までのあらすじ~
大火事で姉と養育者を亡くし、破天荒な女性に引き取られた時の事を振り返るもくれん。
本日誕生日の姉に顔を見せに来たが、彼女の墓前に誰かがいるのに気付く。



「(あれは.......まさか......。)」



「おい!」

「.......何か?」

「あんた、東堂禅だろ。東堂家家長の。」



「......やっぱり、そういう事だったんだな。」



「お前は……。」

「東 木蓮。その墓の中にいる奴の弟で─」



「多分、あんたの弟でもある。」



「はぁ.......。」

禅「……墓参りなら、花ぐらい用意したらどうだ。」



「うるせぇな......姉さんは生花が嫌いなんだよ。」

「そうか。悪いことをしたな。」



「全く、初めましてがこんな所とはな.......。」

「え?」

「場所を変えるぞ。」


*****


「─それで?お前の言う"そういう事"とはなんだ。」

「そりゃお宅がやってくれた事々についてだよ......分かってるはずなのに。」



「勿体付けるな。いいから話せ!」



「じゃあ言うけど.......オプティミスト家の火災事故は知ってるよね、新聞載ったし。俺、あの事故は人為的なものだと思うんだ。」



「屋敷は全焼、その上GTWもないワールドだから大した捜査もされなかったけど、あの屋敷防火扉があったんだ。それがあの事故では機能しなかった。」



「で、そういうのまとめて仕組んだのがあんたら。東堂の人間。シノギを守る為とか言って、人でも雇ってやったんだろ。」



「何故そう言い切れる。我々が諸悪の根源だとでも?」

「違う。根拠は藤田京子だ。」

「そんな人間は知らん。」



「なら、東堂京子と言えば伝わるか?あんたらが勘当したシム。前当主の元妻……あんたの、お母さんなんだろ?」



「なんで縁を切ったかは知らないけど、便利な存在だったんだろうな。」



「あんたらは俺達の養育者を殺して、養母としてさも偶然かのように東堂京子を差し出した。俺達を東堂に接近させないがための監視役として。」



「.......そうまでする理由は分かってるよ。俺の母親、前当主の愛人だったんだろ。」



「前当主、お前の父親の愛人が作った子供なんか邪魔だもんな。」



もくれん「あと、"あの人"についてだけど.......。」

「口をはさむようだが、」

もくれん「?」

「お前のその、生白い肌は生まれつきか?」



「い゛.......っや、え、今話変えるつもり?」

「母親に似たのか。」

「聞いてる?」



「(ああ、お母さんの事.......やっぱり知っているんだな。)」

東堂「時間が惜しい。もう話は十分だ。」



「さて、お前の推理も熱量があって良かった。おおかた正解だ。だが肝心なところが違う。」

「は?」



「いずれ何もかも教えてやる。楽しみにしていろ、弟よ。」



「認めんなよ.......。」






関係が複雑になってまいりました。これは私にも効きます。

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