今日は吸血鬼、第４回目です。
(⚠️血を吸ってます！)
よろしければお付き合いください。
「あけましておめでとう！さねゆきお兄ちゃん！」
「うん、あけましておめでとう(同じ顔してんな……。)」
このワールド、今日は元日です。しかし血の足りないさねゆきにはお正月ムードに浸る余裕もなく……。
「顔色悪いですよ。水でも飲みますか？」
「あ、あぁ……。」
「？」
「血゛ッッッ！！！！」
ああ！なんて強引な！みんな見て！家族が襲われてる！
「今年は王座奪還してきそうだね。」
ほんとに駅伝見てる場合じゃないですよ。北野ー！右斜め前！右斜め前！
「い、痛っってぇな……。」
乱暴な吸われ方をしたせいで、貧血(貧プラズマ？)で倒れてしまいました。
「あっ兄ちゃん、タスキ渡ったよ。」
そんで家族。びっくりするぐらい動じないですね。ほんと駅伝見てる場合じゃn
後ろもめちゃくちゃ平和でした。
元日に冬休みの宿題やる小学生なんて、ゲームの中だけのフィクションですよ。
「ごめん、ひすい、俺……。」
「大丈夫だよー。起きたら俺から説明しておくよ。」
＊＊＊＊＊
一家の厚意に報いるため、さねゆきもこの状況を受け入れなければいけません。
まずは友好的に血をもらう練習です！
「北野、あのさ、手首を、噛ませてくんない？(不審)」
「ええ……？(困惑)」
「大丈夫！今そんなに求めてないから！アレルギー検査くらい欲しいだけだから！」
牙を剥き出して、必死に懇願しているようです。いけるかなこれ……。
「お前の頼みだから聞くけど、本当はすごい嫌だってこと忘れないで。」
おお！受け入れた！！
「痛かったら右手あげてね。」
「どっちの腕差し出してると思ってるんだよ。」
「い゛っ……！」
あああ！！見とるだけでいてぇ！！
(絶対袖まくった方が良かった。)
「いてーーよ！どこまで持ってくんだ！あと耳元ですごいパチパチいってる！お前多分燃えてる！」
「北野……。」
「何だよ！！」
「めちゃくちゃありがとう。」
すごい丁寧にお礼言いますね。そんなに美味しかったんですか？
今日はさねゆきがついに血の味を覚えました。
初めての吸血でヨウスケを襲ってしまいましたが、血液パックを棚の高いところに飾って放置していた私が悪いです。ヨウスケごめん。
次回はついに北野家ニューフェイスが誕生します。今回もお付き合いくださり、ありがとうございました。
今日のおまけ
「さねゆきくんホラ、あんたも触ってみなさいな。」
「こんにちは……。」
ちょっとSSデカすぎますかね……？
にほんブログ村