あらすじ
窒息死の末に飛んだ世界には、見覚えのある男と、かずひろが共にいた。
─あの組み敷かれているのは、かずひろだ。見間違えるはずがない。
そして、あれは
「もう一度夫に会いたくはないか。」
「〜ッふざけんな!!俺を騙したのか!?」
「?お前もこの世界線の住人か?どうやってその能力を得た。」
「あんたが俺に与えたんだろ!それよりもこれはどういうことだ!俺達が何をしたって言うんだ!!」
「分からないか?お前達は世界線の秩序を乱した。お前も見つけ次第抹殺するつもりだったが、まさかそちらからやって来るとはな……。」
「抵抗はするなよ……っ!?なんだこれは……。」
「もうやめろ。2人とも。わけは理解したが、この件に関してかずひろは何もしていない!」
「……それに、このタイミングでは、どのみち遅かった。」
「え……。」
「かずひろ……?」
ようやく会えたのに。
絶対に助けると誓ったのに。
「また殺してくれ。」
「残念だが、再挑戦は無理だぞ。」
「……え?」
「その力、時効が迫っているように見えるな。あと1回使えるかどうかだ。」
「ごめんね、それは俺も気づいてた。言うべきか悩んでて……。」
「じゃ、じゃあもう無理なのか?俺は終わったのか?かずひろとは2度と会えないのか?」
「うそだ……。」
「ワイアット!そっちは崖だ!!」
9回目。転落死。
あまりにも残酷すぎる。こんな物語の終わり方があってたまるか。
でも、そんな反抗心の裏側で、俺はかずひろに永遠の別れを呟いていた。
次が最終回です。
ここまでお付き合いくださり、ありがとうございました。
こうも同じキャラだらけだと胸焼けしますね。
おまけつけたい……!
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